2013年4月11日木曜日

きょうだいレンジャー誕生秘話

きょうだいレンジャーはなぜ誕生したのか?
今日はその疑問を考えていきたいと思います。

いままでできょうだい支援についての関心が高まるのは、考えてみると
・きょうだいに何らかの問題が取りざたされたとき
・患児がターミナルケアに移行していくとき
・看護師がきょうだい支援の必要性を直感したとき
等がありました。

この実情の問題点を整理してたところ、、
①そういうときの支援の必要性はプライマリーナースの裁量によるもので個人で考えているケースが多かった
②支援したいと思っても医療者との信頼関係が築けておらずスムーズに介入できない
といったことがわかりました。

こうしたことから、まずはプライマリーナースが背負ってきょうだい支援を行っているという現状は個人の裁量により質に差が生じる可能性があり、それをよりよくしていくためにはきょうだい支援をプライマリーとは別の枠組みで支援していく必要があると考えました。
また、支援していくタイミングについても、これまでは必要と判断されたときというのが一般的でしたが、とくに長期入院が予測される家族には、入院のオリエンテーション時にきょうだい支援の資料をはさみきょうだいへのサポートをしていきたいということを親に伝え、入院早期にきょうだいレンジャーときょうだいが顔見知りの関係になるようにしました。1番のタイミングは診断・治療などのインフォームド・コンセントにきょうだいも呼び、きょうだい向けに説明をした際にきょうだいレンジャーの存在を伝えるようにすることです。

ここまでの関係性づくりがきょうだい支援をスムーズに介入するために非常に大きなステップになるんではないかと考えています。
こうした背景をもとに、2012年4月、活動が始まりました。